2012年 03月 17日
なんと2年ふりの投稿です。今年は少しでも投稿記事を載せていこうと思います。
先日、杉皮の木塀がみずぼらしくなってきたので修理をということで、復旧工事をして
きました。手入れは40年ぶり、造ってから初めて修理を依頼する、ということでした。
【撤去前】
見た目では一部骨組みに腐食がみられます。叩いてみた触感では丈夫そうなところと
そうでないところの差があるように感じました。


【杉皮・下地板 撤去後】
下地板(杉:厚み9mm)は雨が掛かったであろう部分、塀下部の湿気を呼ぶ部分
に腐食・食害がみられました。ほかの部分はこのまま使えると判断し、全体の半分ほどは
再利用しました。骨組み(杉36/45mm)も同様でした。杉皮はほとんどがしなびていて、
全部交換としました。


【防腐剤・換気】
土台部分は腐食被害が大きかったのですが、土台自体の交換が不可能。幸い芯持ち材
だったので重大な被害には及んでいない、防腐剤の塗布(土台・間柱)、土間と塀の間に
ぎっしり詰まっていた土を取り除き、風の通り道を確保することで今後20年近くは十分に
耐えうると判断しました。

【下地板張り直し】
既存下地板が使える範囲は再利用し、不足分は12mmの杉板を一部加工して張りました。
防水透湿シートがはってあるところは柱の部分です。ここは柱面と下地板面がそろうところ
のため、雨の腐食を招きやすいところでした。張るときも、自然の状態に合わせて、木表を
外側にして張っていきます。
白い帯は透湿防水シートです。最初は、全面シートを張ることも考えましたが、築40年で
一度も手を入れなかった杉皮塀の保存状況をみると、そこまでやる必要があるのか?、
むしろ自然の姿に合った方がいいのではないかと、全面シート張りは止めました。

【通気の確保】
土で土間と塀が塞がれていたため、腐食・食害がみられました。これがなかったら、まだ、
10年ほど構造部は大丈夫だったかもしれません。目立たないけど塀の肝となる部分です。
最初に作った職人さんが瓦で土留めをしてあったのですが、枯れ葉や雨により土流れで
通気が塞がれ、家人の方々も瓦の土留めに気がつかなかったようです。
瓦の曲線が風情をかもしだしていますね。昔の職人さんは文化人だったなぁと思います。

【復旧後】
奥に見える古い杉皮塀は2期工事の予定です。杉皮に所々見える光る点は杉皮を留めて
いる銅釘です。時間とともに杉皮の色の変化を追っていくと期待しています。
竹は25mm径のもの二つ割りにして打ち留めてあります。



先日、杉皮の木塀がみずぼらしくなってきたので修理をということで、復旧工事をして
きました。手入れは40年ぶり、造ってから初めて修理を依頼する、ということでした。
【撤去前】
見た目では一部骨組みに腐食がみられます。叩いてみた触感では丈夫そうなところと
そうでないところの差があるように感じました。


【杉皮・下地板 撤去後】
下地板(杉:厚み9mm)は雨が掛かったであろう部分、塀下部の湿気を呼ぶ部分
に腐食・食害がみられました。ほかの部分はこのまま使えると判断し、全体の半分ほどは
再利用しました。骨組み(杉36/45mm)も同様でした。杉皮はほとんどがしなびていて、
全部交換としました。


【防腐剤・換気】
土台部分は腐食被害が大きかったのですが、土台自体の交換が不可能。幸い芯持ち材
だったので重大な被害には及んでいない、防腐剤の塗布(土台・間柱)、土間と塀の間に
ぎっしり詰まっていた土を取り除き、風の通り道を確保することで今後20年近くは十分に
耐えうると判断しました。

【下地板張り直し】
既存下地板が使える範囲は再利用し、不足分は12mmの杉板を一部加工して張りました。
防水透湿シートがはってあるところは柱の部分です。ここは柱面と下地板面がそろうところ
のため、雨の腐食を招きやすいところでした。張るときも、自然の状態に合わせて、木表を
外側にして張っていきます。
白い帯は透湿防水シートです。最初は、全面シートを張ることも考えましたが、築40年で
一度も手を入れなかった杉皮塀の保存状況をみると、そこまでやる必要があるのか?、
むしろ自然の姿に合った方がいいのではないかと、全面シート張りは止めました。

【通気の確保】
土で土間と塀が塞がれていたため、腐食・食害がみられました。これがなかったら、まだ、
10年ほど構造部は大丈夫だったかもしれません。目立たないけど塀の肝となる部分です。
最初に作った職人さんが瓦で土留めをしてあったのですが、枯れ葉や雨により土流れで
通気が塞がれ、家人の方々も瓦の土留めに気がつかなかったようです。
瓦の曲線が風情をかもしだしていますね。昔の職人さんは文化人だったなぁと思います。

【復旧後】
奥に見える古い杉皮塀は2期工事の予定です。杉皮に所々見える光る点は杉皮を留めて
いる銅釘です。時間とともに杉皮の色の変化を追っていくと期待しています。
竹は25mm径のもの二つ割りにして打ち留めてあります。


































